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作品と奇跡


私の読書人生の中で、

奇跡だ、

と思う小説は多分5つも無い。
冊と書かないのは、シリーズだったりというせいもある。

素晴らしい小説、好きな小説、勧めたい小説、
そんなのは幾らだってあるし、好きな作家だってたくさんいる。

けれど、少なくとも今4つまでしか思えないその作品たちに関しては、
クオリティとかそういう次元の話ですらなく、
その作品と私との繋がりそのものに何かの異常さを感じていて、
多分それは分かりやすい日本語にすると奇跡になってしまう。

そうして、それらは例外なく私を叩きのめすので、
本当にたまにしか手に取ることは無いのだけれど、
ふと振り返ってみて、
初めて会った時には予想だにしなかったけれど、
現実が彼ら(作品群は男性的なものが多い)に見つめられていたのだと感じる。

それを知っている私達が、
例えば仮に今の私や友人や見知らぬ第三者がそれを読んでも、
何だ、大したものじゃないじゃないか、と思うのかもしれないけれど、
少なくとも私が初見で全く予想していなかった方向でそれらは実現した。
全ての作品ではないけれど、
まだ到達していない作品でも、私はそれが近づいてきている足音を感じることがある。

好きとか嫌いとかではない。

私はそれに出会ってしまった。
そしてそれは、限りなくスタンドアローンとして出会ってしまって、
誰の介入も許さない対話だった。
怖ろしく閉じた世界で、私はそれらと多分未来の話をした。
それが幸せかどうかは分からないけれど、
彼らは恐らく意識的にやって来た。

多分、私が思う奇跡は、
街角で預言者に出会ってしまったようなものなのだと思う。
しかも、何故か私が一瞬で信じられてしまう程の信頼感を持って。

本に限らないけど、
真に自分にとって大切なものって、そういうものだと思う。

だから、この奇跡については、
誰かに伝えた時点で二度と起きないものと化す。
誰かに紹介された時点で、私の中ではそれは奇跡ではなくなる。
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2018-09-29 : ひとりがたり : コメント : 0 : トラックバック : 0
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