無題


夜、表に出てみる。
多大な違和感。

空には私の弱い目にも見えるほどに、びかびかと星が光る。
そのくせ空は明らかに明るく、夜明けすら近いと錯覚する。
夏の夜、こんなにも風は乾いて涼やかだっただろうか。

煙草の煙さながらの低さと速さで雲が流れている。
見上げた雲は掴めそうに低く、空々しい。
池の鯉のような。
取り留めのない腹立たしさ。
垂れ込めていっそ落っこちてくればいい。

遠く光るビルの明かり。
何処かへ向かう飛行機の明かり。
いっそ全て消えてしまえ。
夜に目覚めているという動物的矛盾。
光を求めて夜を照らす傲慢。

全て夜の下で等しく目覚めない世界であれば。
眠ら/れぬ夜を重ねる身の想い。

流れる雲に出口さえなかったとしたら、
世界は眠ってくれるだろうか。
夢すら見られないほど、深く。

スポンサーサイト
2012-08-02 : ひとりがたり : コメント : 0 : トラックバック : 0
Pagetop
コメントの投稿
非公開コメント

Pagetop
« next  ホーム  prev »

プロフィール

かざみ

Author:かざみ
つれづれなる海月のような生き方を目指しております。

thanks10000hit!(10/10/'16)
把握出来る数字を飛び越えました!

FC2カウンター

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

< 2017年07月 >
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -

QRコード

QRコード