夢の街・再録


行きたい店がある。
その店は駅と繋がった地下通路の食堂街、そのどん詰まりにあって、豚肉料理が売りだ。多分何年か前に一度だけ行っていて、とても美味しかったのだが、どうも私の行くタイミングが悪く、やっていない。

地下通路は全体にうす暗くて、昭和どころか戦後のかおりがする。
しかも変に入り組んでいる。
そんな中の愛想のとにかくない喫茶店で、OLっぽい二人組がパンケーキなんぞを食べていたり、逆にやたらなつっこいお姉さんのいるドイツ料理屋さんにつかまりかけたりする。

これまたすすけた、古い商店街にあるような化粧品屋さんを横目に眺めて曲がるとその店。
喪黒福造の出てきそうな入口。残念、今日も休みか。
しかたなく地下から地上に出る。
すぐ近くにホテル街があって、そこを抜けると地下よりも楽に駅に着けるので大体そこを行く。
そして、大体一組か二組の、ホテルから出たてのカップルに妙な目でちら見される。無視する。


さて、この地下通路について、話したいことはもっとあるし、話せることはさらに多くある。
だが要点は一つで、これが、私の夢に割とよく出てくる場所で、恐らくだれも狙ってそこに行くことはない、という点である。
なお、以前、その店の料理は食べたことがある。
勿論夢の中でなので、「本当に」とつけていいものか悩むが、しかし美味しかったのだ。

この地下通路以外にも、私の夢の中には、「レギュラープレイス」みたいな場所がいくつかある。
渋谷から路面電車で数駅の場所にあるエレベーターのついたマンション(1Fと2Fがカフェ、私の部屋は4F)だとか。
カフェの二軒裏にあるプチホテルとか。(このカフェに関しては、私も他の人も行くことができる。あるので。)


小さいころの、事実かどうか確証のない記憶、そういうものは一つや二つあると思う。
誰に聞いても否定されるけれど、自分は確実に存在したと思ってること。
そのこと、ないし場所、は、さて実在すると言えるのかどうか?
その記憶が一人ではなく、複数人で体験したものだったら?
過去の記録が消えたら、実在はどう変容するのか?


しかしそれにしても、私はいつになったらあの店の豚肉料理が食べられるのだろうか。
美味しいんだよなぁ。
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2013-11-23 : 散思考 : コメント : 2 : トラックバック : 0
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夢でよく行く場所ってあるよねぇ。あまりいい場面に遭遇したことがないので、美味しい豚肉料理の店なんてうらやましすぎる!!

食べたらメニュー教えてくださいな☆
2013-11-25 20:35 : ちひろ URL : 編集
>ちひろさん
いやあ、他の場所がろくでもないからここが特殊なだけwww
確か前回はポークソテーだった気が……自信ないけど!
2013-11-26 01:37 : かざみ URL : 編集
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