あおいつめ


暑いのが嫌いだと思っていたけど、
そもそも自分の体は大概つめたいもんだった。

たいしたもんも着ないままで風に吹かれて、
風邪もひかずにひたすら冷えた。

冷たい空気に冷やされた冷たいアスファルトの上でアイスを食べるのも、
マグカップの湯気が冷えていくのをがたがた震えながら見ているのも、
フローリングや地面に裸足が冷やされていくのも。

体が冷えていく、
いろいろな過程。

足のつま先はじんじんして、
指の爪は白や紫になって、

だいたいいつも、
それしかないから、文字を書いた。
がたがたな文字を並べ立てて、
冷たい湯飲みやカップを口に運んで、また書いた。

ギターを弾けば指が血でも吹くかと思った。

大声出したら喉が凍った。

そんないつものこと。

今わたしはキーボードをはじいて、
そうやって出来た文字たちは、
真夏の暑さの中で書いたのと同じに、
無菌室の中身のようにおとなしく並んでいる。

私の歪んだ文字たちは、
歪んだまんま畳まれてしまわれている。
そしてきっと、この後も。
整うことなく。
スポンサーサイト
2014-10-07 : ひとりがたり : コメント : 0 : トラックバック : 0
Pagetop
コメントの投稿
非公開コメント

Pagetop
« next  ホーム  prev »

プロフィール

かざみ

Author:かざみ
つれづれなる海月のような生き方を目指しております。

thanks10000hit!(10/10/'16)
把握出来る数字を飛び越えました!

FC2カウンター

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

< 2017年08月 >
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

QRコード

QRコード