初日後篇:石見町中エリア


石見の続き。
島根に行く方には本当に石見に行っていただきたい。


たらたらと歩きながら母娘の曰く。
「この町はとにかく丁寧で押しつけがましくない」
「観光地特有の作りもの臭さがないのに観光地として美しい清潔感」
「なのに生活感もあってホッとする」
「観光地としては心配になるくらいの人しかいないけど、拗ねた感じもない」
「どこもかしこもセンスがいい」
etcetc.....

個人的に、紋様だとか建築が好きなのでよく目が行くのですが、
何が凄いってこの町、屋根が異様に凝ってるんですよ。
あれほど瓦屋根が軒並み(文字通り)美しい町で、
しかも前述の通り、なんというか作りもの感が無い町は初めてでした。
古民家もどこも傷まずに残っている感じというか、
無理に修復したのではなく、毎日人が手を入れ続けた結果そのまま残っている感じというか。
本当に何もかものセンスが私達のドツボでした。
(ちなみに翌日知ったのですが、石見の瓦、有名だったそうです。納得。)

文化財のおうちでは展示として「しまう」をテーマにして、
どういう道具をどういう風に実際しまっていたかが展示・説明されていたり、
一番ドツボだった豪商のおうちでは、
なんかもう、あまりの広さとあまりのセンスの良さとあまりの居心地の良さに、
腰から根っこが生えたかと思いました。
豪商の家なのに全然成金趣味じゃなくて、
白漆喰と薄鼠漆喰があったりとかして、すごくさり気ない感じが……!!!
ここでもガイドさんとめちゃめちゃ盛り上がりました。
あと、豪商のおうちの、仏壇と神棚、それに地下蔵が凄かったです。
本当、時間があったら半日はあの中にいられたと思う……。
旧いものが傷まず綺麗にとってあって、史料価値も高いと思うんですよ。
一商人の家とは思えないほどのバリエーションに富んだ品々!
どうして一商人の家に病院にありそうな器具まで揃っているのか!!

資料館とバス停では、終了ぎりぎりと乗り遅れるぎりぎりで待ってもらったりもしちゃったのですが、
何かみんなのほほんと
「あー、いいですよー。」
的な感じでした。
こののんびり感も島根の人全体に漂う共通の印象でした。
(そして我々も感化されました)

とっぷり日も暮れた頃、なんとか電車で宿の最寄まで着きまして、
時間も遅くなってしまったのですぐにご飯。
止まったのは「日本三大美人の湯」湯の川温泉エリアの、
古代食が有名なお宿。
黒米のお酒、黍、稗、粟、醍醐、疏、むかごにあけび、猪に雉、蟹に蜆に鯛、などなど、
馴染みのあるものないもの、たらふく食べました!
中でも鯛は4種類、肝と炙りと刺身と昆布締め、
どれもこれもが美味しく、
かくて母による公式キャッチフレーズ「島根はタイランド」が生まれました。

とにかく品数や素材数のボリュームの割にまとまりがよく、
欠片も体に負担のかかる感じのしない不思議な食事感覚。
バランス感覚が超一級です。
古代食であれだけの種類の素材が揃うってことは、
やっぱり土地が豊かなんだよなぁ。
なんかちょっと南国風の気風でした。

調味料好きとしては、お醤油が存在しないことがやっぱり面白くて、
今の物とも違う味の醪と酢、そして黒文字のお箸との組み合わせが秀逸でした。
古代食、やはり薄味ではあるのですが素材がいいので口寂しくなることはなく、
二人して「現代人の食は全てが過剰」という結論に達しました。
寝坊が怖くて碌に寝てなかったという母をほったらかして温泉独り占め。
大き目の甕に入る露天風呂にて、
一人、虫と幽霊について考える静かな夜。


二日目に続きます。

スポンサーサイト

2015-10-10 : 日々雑記 : コメント : 0 : トラックバック : 0
Pagetop
コメントの投稿
非公開コメント

Pagetop
« next  ホーム  prev »

プロフィール

かざみ

Author:かざみ
つれづれなる海月のような生き方を目指しております。

thanks10000hit!(10/10/'16)
把握出来る数字を飛び越えました!

FC2カウンター

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

< 2017年07月 >
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -

QRコード

QRコード