東京冬砂漠


3月21日、雨。
その女は、島へ降り立ったーーーー


サスペンス調に始めてみましたこんばんは。

で、何かと言うと、
久々の連休を使って伊豆大島に行っておりました。
以下、長文につき畳みます。


布石は数ヵ月前。
井上荒野『つやのよる』を再読した時に、
内容は覚えてたんですが、舞台に大島(小説内ではO島)だったことをけろっと忘れていて、
作中で何度も「実は近いのよね」的な台詞が出てきてました。
その時は「ふむ」と思ったくらいでした。

そのしばらく後。
ネットの記事で、「実は東京には日本唯一の砂漠がある」というのを見つけ、
それが大島だと発覚してから、延々悩んだ結果の旅行でありました。


が、物珍しく、波瀾の多い旅行となりまして、
まず、行きの船を選ぶとこからぶれぶれ。
「出来れば仕事終わったら直行の夜船で」
 →調べるも、ノー残業でぎりぎり竹芝に着くくらい
「よ、横浜から乗り込めば……!!」
 →夜の便は横浜寄らない
泣く泣く、朝一のジェット船で手配。
6時過ぎに家を出るとか出来る気しなかったんですが、
案外何とかなるもんですね。
なお、何故か当初、芝浦埠頭と竹芝がごっちゃになっていて、
更に私の脳内をややこしくしました。

傘要らずと称されるほど雨に降られない私ですが(晴れ女ではない)、
流石に朝から降る雨に閉口しつつ、
小さいちゃちなビニール傘で出発。
待ち合い室で朝御飯もぐもぐして乗船、
海を眺めながらうつらうつらしたらもう着きます。

大島には主な港が二つあり、岡田港と元町港と言います。
元町港の方が宿や店が多いです。
着いたのは岡田港でした。

さて。
……おお、雨降ってる降ってる。
とか思いながら地元の地図をゲット、
予定を修正してから港のおじさんに訊いたら、
修正した方の予定のバスがゴールデンウィーク限定と。
なら地図に描くなよと。(脱力)
裏砂漠に行きたい旨伝えたら、
「雨だし霧だし危ないからやめろ」と、
言われたところで諦めないのがやはりかざみさん。(笑)

三原山温泉ホテルというところでバスを降り、
ご飯にありつこうとするも、どうも普通の食堂が見当たりません。
まぁいっか、朝御飯は食べたし、と、
ホテルの人に入口だけ教わって、
いざ行かん裏砂漠ライン!!(全長3.2Km)

やー。
凄かった。
前を見ても後ろを見ても一本道が続くばかり、
そして、圧倒的な無音。
人がいないのはともかく(一組だけガチ装備の人と行き合ったけど)、
雨のせいか元々か、生き物がいません。
地面は溶岩石の黒、雲と霧とで白い中に、
枯草の黄色だけが色合いです。
段々に大きな岩も増えて、
なんかストーンヘンジとかスコットランドを連想しました。
ベクシンスキーの背景色を白に置き換えたら近いかも。

段々勾配も急になった辺りでさっと霧が流れて、
一瞬で視界が開けた瞬間は圧巻の一言。

ようよう火山口のお鉢巡りへ到着の割と直後。
ついにビニール傘が崩壊しました。

そうです、忘れがちですが、
ここまで傘さして吹き飛ばされかけながら歩いてたのです。
山頂の風の勢いに止めをさされ、
骨は折れてビニールは破れる有り様、
でも捨てる場所も勿論無いので、無理矢理畳んで歩きます。

この辺り、風は横殴り、雨を通り越して雹、
そして、道の両側は崖にして、周囲は霧で巻かれています。
よく漫画やゲームに見られる、
霧の中の細い一本道(落ちたら即死)そのままです。
こちらの装備はウールのフード付コートとトレッキングシューズ。
どんな初期装備だ。(爆)

とは言え、すっごく楽しかったです。
いや、確かに危険だし寒かったし、
コートからは水滴ってたし靴はぐしゃぐしゃいってたけど、
人には一欠片もおすすめできませんが、
それはそれ、これはこれ。
めちゃくちゃ楽しかったです。

さて、紆余曲折を経て濡れ鼠は何とか港へ戻り、
宿へ向かい、即行で風呂。
この日は女性客が私一人で、入り放題でした♪
部屋の暖房とドライヤーで服を乾かし、
靴はストーブ脇に置かせてもらって乾かし、
ではではお目当ての晩御飯へ!

以前に大島で働いていた後輩がいるので、
がっちり情報仕入れてありましたw
宿に近いお店へ行くと、戸を開くなりくさやの臭い。(爆)
案内されたのは、カウンターの門席。
並びはこうです。


   ABB娘B夫
私|

さて、取り敢えず冷酒とお通しだ。
と、Aさんから、
「あ、左利き!! 私もなの、カウンターの時にドキドキするよね~」
的に話しかけられ、
その人が人生初というくさやを分けてもらっちゃいました。
私は確か三回目。
家族を放置して夜船で来たというAさんと盛り上がり(推定40半ば)、
その途中で、仕入れたてというスナガツオの刺身を注文。
ちょうどAさんが席を外した時に包丁が入り、
運ばれてきた鰹は。
笑うほど旨かったです。
絶対不気味だから抑えようと思ったけど無理でした。
その様を見て、今度はBさん(大島在住)が
「何ごと?」
「美味しいもの食べると笑っちゃうんです」
笑われました。
あと、戻ってきたAさんにくさやのお返しに一切れあげましたw
と、隣の席へ来るBさん。
以前刺身を作る職だったそうで、
手捌きを見たかったとのことでしたが、
これがある意味運のつき。
仲良くなって更に盛り上がってしまいました。(推定60手前)
盛り上がった結果。
「刺身は早く食べないと味が落ちるから」
……大将に叱られました。反省。猛省。
いや、私主に聞き役だったんですけどね。

そんなこんなで、
Bさん一家に「宿まで車で送ろうか?」
とか言われるのを辞退し、再度お風呂入って就寝。

翌朝は起きて、チェックアウトの手続き中のこと。
私の住所に宿のご主人が反応。
何でも、知己が住んでるので馴染みの場所だそうで、
旅先なのに地元(練馬)トーク。
何故いつもこうなるのか。

この日は快晴。
「今日三原山行ったら気持ちいいだろうな」と思いつつ、
まるで違う方向へ。
ひとまずは、海沿いの温泉だ!

その後は、朝食に名物鼈甲寿司を食べ、
目指すは大島横断。
海をちらちら眺めながら、色々食べ歩き、
椿油の精油所や椿園を巡り、
目指すは農産物直売所。
ちょっと奥にあるんだけど、
通りすがりのトラックの兄ちゃんが声を掛けてくれて、
盛り上がった挙句に運んでくれました。

そして、その直売所にて。
「……………財布……………」
食べ歩き途中に寄った店に忘れて来ました。
旅先で財布行方不明とかホラー過ぎて…………。
こんな失態初めてです。
大島の暢気さに当てられましたorz
心当たりの店に即電話&即発見、
直売所のおばちゃんが車出してくれて、即回収。
マジでお騒がせしましたごめんなさいーーー!!!

ともあれアイス食べながら一息、
お礼を言ってさらにてくてく。
てくてく。
…………これ、下手したら出航間に合わなくないか…………?

気持ち的にめっちゃ焦りながら、人もいない一本道をてくてく。
森にはリスっぽいがデカい謎の生き物。
枝には見覚えのない鳥。
私以外は平和です。
結局安全を優先し、最後の詰めだけはバスを利用。

港で最後のお土産を買ってたら、
背中をぽんと叩かれ、振り向いたらAさんと再会。
あーびっくりした。(笑)
「三原山行ってきたよー!」
「今日見晴らし良かったでしょ?」
「良かったよ、ていうか、昨日よくあそこ行ったねw
 今日でも吹っ飛ぶかと思ったのにw」
などとやりとりしてバイバイ。
また何処かで会うんじゃないかと思うほどの仲良しでした。
熊野の話とか、羨ましがられました♪

帰りの船は流石に爆睡。
しかし、他に機会が無いため、
重い荷物抱えて、馴染みの画家さんの二人展で〆。
画題が海百合なので、
綺麗に海で締まった感じ。


いやー、楽しかったー。
やっぱり海と山が隣り合う場所は良いですねー。
貧乏バンザイツアー状態でしたが、
旅がつまらないって、あり得ない気がする今日この頃でありました。

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2017-03-23 : 日々雑記 : コメント : 0 : トラックバック : 0
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